今回は、新NISAをこれから始める初心者におすすめの投資信託を2つご紹介します。
最初に結論です
どちらか好きな方でOK
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
どちらも初心者から上級者まで幅広く人気があるインデックスファンドで、過去のパフォーマンスや特徴を踏まえて解説していきます。長期的に見てどちらも右肩上がりで、どの証券会社のランキングを見ても1位2位を争うほどの人気商品です!
早速その2商品の特徴を見ていきます
S&P500連動型ファンド
特徴
S&P500は、アメリカの代表的な500社で構成される株価指数です。この指数に連動するファンドは、アメリカ経済の成長をダイレクトに享受できる点が魅力です。
- 主要商品例:
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
過去のパフォーマンス
S&P500の過去30年間の年平均利回りは10%超え。リーマンショックやコロナショックといった大きな下落を経験しながらも、長期的に見て右肩上がりを続けています。
過去の株価推移

「データ出典:Google Finance、2024年時点での過去30年のデータを基に作成」
全世界株式(オルカン)連動型ファンド
特徴
オルカンは、世界中の株式市場に分散投資できるインデックスファンドです。地域ごとのリスク分散ができるため、アメリカだけでなく、他国の成長も取り込める点がメリットです。(2024年時点では約6割がアメリカ)
- 主要商品例:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
過去のパフォーマンス
オルカンの過去30年間の年平均利回りは約8~9%。地域分散による安定感があり、長期投資向きです。
過去の株価推移

「データ出典:Google Finance、2024年時点での過去30年のデータを基に作成」
どちらの商品も右肩上がりで成長し続けていることが分かります。では、S&P500とオルカンの株価指数のイメージが付いたところで次は商品についてです。
eMAXIS Slimシリーズの特徴
S&P500、オルカンどちらもeMAXIS Slimという名前がついている商品があります。
eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する商品で、「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」として謳っており、低コストを実現していて非常に人気の高い商品です。
インデックスファンドは長期投資を基本としており、同じ指数(例:S&P500)に連動するファンドであれば、運用成績はほぼ同じ結果になります。そのため、同じ結果が期待できるのであれば、運用会社に支払うコストが低いファンドを選ぶことが重要です。
今回紹介しているeMAXIS SlimシリーズのS&P500とオルカンは、楽天証券やSBI証券をはじめとした多くの証券会社で購入することができます。
- 同じ指数に連動する商品は同じような運用結果になるため、低コストが最も重要
- eMAXIS Slimシリーズは、常に最低水準のコストを目指している
- eMAXIS Slimシリーズは、他の運用会社が低コスト商品を出してきてもさらにコストを引き下げる傾向
S&P500とオルカン比較
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | |
---|---|---|
投資先 | アメリカの代表的な大型株500銘柄 | 世界中の先進国と新興国市場の約2,900銘柄 (約6割がアメリカ) |
トータルコスト | 0.104 | 0.131 |
5年リターン(年率) | 21.94 | 17.83 |
ベンチマーク (連動を目指す指数) | S&P500指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス |
- 投資先はオルカンの方が多く分散投資される
- トータルコストはS&P500が低い
- 過去のリターンはS&P500が上回る
- どちらもアメリカ株が中心であり、アメリカの経済状況に左右される
まとめ
まず、商品については低コストを選びましょう。eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準を常に目指しているため、コストを抑えた運用ができます。今後低コストのライバル商品が出たとしても更にコストを下げてくれることも期待できそうです。
次にS&P500とオルカンについて、どちらも長期間で右肩上がりでとても人気があるインデックスファンドです。
- これまでのリターンやコストで選ぶならeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- アメリカ以外にも分散投資を求めるならeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
過去の成績から少しでもリターンを期待するのか、アメリカの経済のみに投資することをリスクと捉え世界各国に投資するのか。
冒頭でも書きましたがどちらを選んでも良いと思います。好みや考え方の違いです。

自分のリスク許容度や目標に合わせて選んでみよう!
迷ったら両方に投資するのもアリです。ただしどちらもアメリカが中心なので、分散投資の観点からはあまり効果はありません。
これから新NISAを始める方へ、インデックスファンドは長期投資が基本です。どちらの銘柄にするとしても、なるべく早く投資を始めて長期間保有することが重要です!
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