はじめに
新NISAを活用して投資を始めようと考えている人の中には、「一括投資と分散投資、どっちがいいの?」と悩む人も多いはず。
まず結論から言うと、
「一括投資」の方が期待値が高いです。
手元にまとまった資金がある場合は、タイミングは一切気にせずに今すぐ投資することを推奨します。

でも一括で全部投資するのは正直怖いな…

確かに一括投資は勇気がいるよね。じゃあ今回は分散投資にもリスクがあることを理解していこう!
一括投資とは?
一括投資とは、まとまった資金を一度に投資する方法のこと。例えば、「新NISAの成長投資枠240万円を一気に投資する」といったケースが該当します。
メリット
✅ 長期リターンが高くなりやすい
過去のデータを見ると、株式市場は長期的に右肩上がりの傾向があります。早く投資することで、その成長の恩恵を最大限に受けることができます。
✅ 機会損失を減らせる
「下がるのを待ってから投資しよう」と思っている間に、株価が上がってしまうことも。一括投資なら、時間を無駄にせず市場に資金を投入できます。
デメリット
⚠️ 暴落時の精神的ダメージが大きい
一括投資直後に市場が暴落すると、大きな含み損を抱える可能性があります。特にリーマンショックやコロナショックのような急落が起こると、精神的にかなり辛いです。そしてこの場合、分散投資の方がリターンが高くなります。
分散投資とは?
分散投資とは、一定期間にわたって資金を少しずつ投資する方法のこと。例えば、「毎月10万円ずつ新NISAの枠を使う」といった形です。
ここでいう分散投資とは、余剰金が手元にある場合の投資方法となります。
毎月の収入から一定の額を積み立てするのは分散投資ではありません。それは毎月一括投資していることと同義です。
メリット
✅ 価格変動リスクを抑えられる
「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法を活用できるため、高値で買ってしまうリスクを分散できます。
✅ 心理的に安心
一括投資のように「暴落したらどうしよう…」と不安になることが少なく、精神的に安定しやすいです。
✅ 相場を気にしすぎなくて済む
毎月一定額を投資するため、投資タイミングを悩む必要がありません。
デメリット
⚠️ リターンが下がる可能性がある
市場が右肩上がりのとき、一括投資に比べてリターンが小さくなりやすいです。
⚠️ アセットアロケーションが乱れる
初めは現金の割合が高くなってしまい、正しい資産配分になるのは全て投資が終わったときになります。つまりその間のリスク管理ができていないということです。

それぞれメリットデメリットは分かったけど、なんで一括投資の方がいいの?

では次にどうして一括投資の方が期待値が高いのかを見ていくよ
なぜ一括投資の期待値が高いのか?
理由①株価は右肩上がりに上昇している

「データ出典:Google Finance、2024年時点での過去30年のデータを基に作成」
アメリカの代表的な指数であるS&P500のデータになります。多少の下落はあっても、これまで右肩上がりで上昇していることが分かります。これは期間を延ばしても同じ結果で、米国経済の成長とともに上昇を続けているのです。
米国市場は約7~8割の期間が「上昇」、「下落」する期間は2~3割
一括投資であればすぐに市場に参入していることになるため、上昇相場でそのリターンを最大に受けることができます。それに対して、分散投資は市場に参入するお金が少ないため上昇相場でのリターンは少なく、下落相場の時には一括投資よりも資産の減少が少なくて済みます。
つまり、分散投資をするということは、確率の低い「下落」の方に賭けていることになるのです。
理由②投資コストが上がる
分散投資をするということは投資期間が長くなります。例えば120万円を毎月10万円ずつ投資する場合、投資が終わるのは1年後です。理由①で述べた通り市場は上昇しています。
1年後には高い基準価格で購入することになってしまうのです。
理由③全てを投資終えたとき同じリスクになる
理由②の例を使うと、120万円を投資終えた1年後には、結局一括投資と同じリスクを負うことになる。
まとめ
指数が右肩上がりであるため、一括投信の方が期待値が高いということが分かったかと思います。これはアメリカでなくとも右肩上がりの指数であれば同じ結論になります。

NISAでも毎月積み立てるよりも年初に一括投資した方が良いと言われているね
それでも、下落相場が続く場合には分散投資の方が上回ることもあります。もしその状況に耐えられないのだとしたら、それは自身のリスク許容度を超えていることになるので、投資額を見直す方が良いでしょう。
そもそも投資をするということは上昇すると信じているわけですから、自分の考えを曲げずに一括投資していくことをオススメします!
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