【FIREシミュレーション】30代子持ち夫婦でもサイドFIREはできる?資産はいくら必要?

FIRE

サイドFIREを目指す子持ち夫婦が、必要な資産額をシミュレーションをしていきます!

サイドFIREのメリット

まずはサイドFIREのメリットについてです。

  1. FIREに比べて必要資産が少ない
    • 後ほどシミュレーションをしていきますが、数千万円も少ない資産で達成可能です!
  2. FIREに比べて達成までの期間が短い
    • 必要資産が少ないということは当然達成までの期間も短くなります。サイドFIREを選択することで、より若い時から経済的自立を達成できるのです。
  3. 株式資産とは別で収入があるため精神的に楽
    • FIREでは資産収入で生活するため、株価の下落はどうしても付きまとう問題です。やっと目標資産に達して、仕事を辞めた直後に株価の暴落があったらどうでしょうか?収入が無いので減っていく資産から取り崩して生活しなければなりません。その点サイドFIREなら仕事量を調整する等して取り崩し額を減らすことができます。
あめ
あめ

『暴落が怖いから目標資産ギリギリじゃなくてもっと貯めてからFIREしよう…』と考えてFIRE達成までの期間が長くなるなんてことも!

必要資産額シミュレーション

サイドFIREの方が必要資産は少ないと言いましたが、どれくらい必要なのでしょうか。それぞれをいくつかのパターンで比較してみたいと思います。

ここでは投資の4%ルールを用いて計算しています。

4%ルールとは

簡単に言うと毎年の取り崩し額が資産の4%までなら、資産は枯渇することなく生活できるという指標です。FIREを目指す人の多くはこのルールを目安にしているでしょう。

必要資産額 = 年間生活費 × 25 の式で求めることができます

①FIRE<毎月の生活費30万円のパターン>

30万円(毎月の生活費) × 12年 = 360万円(年間生活費)

そこに4%ルールを適用すると…

360万円(年間生活費) × 25(4%ルール) = 9000万円(必要資産額)

FIREに必要な資産額は9000万円になります

②サイドFIRE<毎月の生活費30万円のパターン>

サイドFIRE後の仕事で毎月10万円収入を得たとすると、年間120万円です

30万円(毎月の生活費) × 12年 = 360万円(年間生活費)

360万円(年間生活費) ー 120万円(収入) = 240万円(不足年間生活費)

240万円(不足年間生活費) × 25(4%ルール) = 6000万円(必要資産額)

サイドFIREに必要な資産額は6000万円になります

必要資産額比較

上記の計算方法でいろいろなパターンを計算してまとめました

FIREサイドFIRE
(収入5万円)
サイドFIRE
(収入10万円)
サイドFIRE
(収入15万円)
生活費20万円6000万円4500万円3000万円1500万円
生活費25万円7500万円6000万円4500万円3000万円
生活費30万円9000万円7500万円6000万円4500万円
生活費35万円1億500万円9000万円7500万円6000万円

当然ですが生活費が高いほど必要資産は増えています。サイドFIREでの収入があるほど必要資産は少なくて済みます。

しずく
しずく

でもそんな何千万円も貯めるなんて無理…

確かに数千万貯めるのは簡単ではありません。では、次はどのくらいの期間で貯められるのかを見ていきます。

資産形成期間シミュレーション

次のポイントで計算していきます。

  • 毎月いくら積み立てるのか
  • 目標資産はいくらか
  • リターン(年率)はどのくらいか

今回はNISAで大人気であるS&P500やオルカンの30年の平均を目安に、6%、8%、10%の3パターンを出してみます。

表の結果はあくまでシミュレーションの結果です。必ずその通りになるものではありません。

①年率6%のパターン

行が毎月の投資額、列が必要資産です。必要資産に達するまでの期間を表しています。

1500万円3000万円4500万円6000万円7500万円9000万円1億500万円
月1万円36年4ヵ月47年2ヵ月53年9ヵ月58年6ヵ月62年3ヵ月65年4ヵ月67年11ヵ月
月3万円21年3ヵ月30年5ヵ月36年4ヵ月40年9ヵ月44年3ヵ月47年2ヵ月49年8ヵ月
月5万円15年6ヵ月23年6ヵ月28年11ヵ月33年1ヵ月36年4ヵ月39年2ヵ月41年6ヵ月
月10万円9年5ヵ月15年6ヵ月19年11ヵ月23年6ヵ月26年5ヵ月28年11ヵ月31年1ヵ月
月20万円5年5ヵ月9年5ヵ月12年9ヵ月15年6ヵ月17年10ヵ月19年11ヵ月21年10ヵ月
月30万円3年9ヵ月6年10ヵ月9年5ヵ月11年9ヵ月13年8ヵ月15年6ヵ月17年1ヵ月

②年率8%のパターン

1500万円3000万円4500万円6000万円7500万円9000万円1億500万円
月1万円30年9ヵ月39年2ヵ月44年3ヵ月47年10ヵ月50年8ヵ月53年55年
月3万円18年9ヵ月26年1ヵ月30年9ヵ月34年3ヵ月36年11ヵ月39年2ヵ月41年1ヵ月
月5万円14年20年7ヵ月24年11ヵ月28年2ヵ月30年9ヵ月32年11ヵ月34年10ヵ月
月10万円8年10ヵ月14年17年9ヵ月20年7ヵ月22年11ヵ月24年11ヵ月26年8ヵ月
月20万円5年2ヵ月8年10ヵ月11年8ヵ月14年16年17年9ヵ月19年3ヵ月
月30万円3年8ヵ月6年6ヵ月8年10ヵ月10年9ヵ月12年6ヵ月14年15年4ヵ月

③年率10%のパターン

1500万円3000万円4500万円6000万円7500万円9000万円1億500万円
月1万円26年11ヵ月33年9ヵ月37年11ヵ月40年10ヵ月43年2ヵ月45年46年7ヵ月
月3万円16年11ヵ月23年1ヵ月26年11ヵ月29年9ヵ月31年11ヵ月33年9ヵ月35年4ヵ月
月5万円12年10ヵ月18年5ヵ月22年1ヵ月24年9ヵ月26年11ヵ月28年8ヵ月30年3ヵ月
月10万円8年4ヵ月12年10ヵ月16年18年5ヵ月20年5ヵ月22年1ヵ月23年6ヵ月
月20万円5年8年4ヵ月10年10ヵ月12年10ヵ月14年7ヵ月16年17年4ヵ月
月30万円3年7ヵ月6年2ヵ月8年4ヵ月10年1ヵ月11年7ヵ月12年10ヵ月14年

年率で3パターン表に出してみましたので、いくつか例えをピックアップしてみます。

ライフスタイルの例

  1. とにかく早く自由になりたい切り詰めスタイル
    • 生活費20万円に抑えて毎月10万円積み立てると、9年5ヵ月(年率8%)で目標資産1500万円貯まります。夫婦2人で毎月15万円の収入を得るように働く生活
  2. 今も大切にするゆっくり資産形成スタイル
    • 生活費35万円、毎月5万積み立てて、28年2ヵ月(年率8%)で目標資産6000万円に到達。夫婦2人で毎月15万円の収入を得るように働く生活
  3. 今はなるべく切り詰めて、サイドFIRE後はあまり働かないスタイル
    • 生活費25万円に抑えて毎月10万円積み立て、20年7ヵ月(年率8%)で目標資産6000万円に到達。1か月に5万円分だけゆっくり働く生活

では、今ある貯金から初期投資できる場合はどうでしょうか。1パターンだけ見てみます。

④初期投資300万円で年率8%のパターン

1500万円3000万円4500万円6000万円7500万円9000万円1億500万円
月1万円16年10ヵ月25年2ヵ月30年3ヵ月33年11ヵ月36年9ヵ月39年41年
月3万円12年3ヵ月19年8ヵ月24年4ヵ月27年9ヵ月30年6ヵ月32年8ヵ月34年7ヵ月
月5万円9年9ヵ月16年4ヵ月20年8ヵ月23年11ヵ月26年6ヵ月28年8ヵ月30年7ヵ月
月10万円6年6ヵ月11年9ヵ月15年5ヵ月18年4ヵ月20年8ヵ月22年8ヵ月24年4ヵ月
月20万円4年7年7ヵ月10年6ヵ月12年10ヵ月14年10ヵ月16年6ヵ月18年
月30万円2年10ヵ月5年8ヵ月8年10年11年8ヵ月13年2ヵ月14年7ヵ月

ライフスタイルの例

生活費を25万円に抑え初期投資300万円で毎月5万円を積み立て、20年8ヵ月(8%)で4500万円に到達。夫婦2人で毎月10万円の収入を得るように働く生活

NISA枠でのサイドFIRE

夫婦2人の場合NISAの上限枠は合わせて3600万円になります。毎月10万円を積み立てても上限まで埋めるためには30年ほどかかる計算であり、上の表のパターンだと十分に目標資産に達する期間です。

このことからNISA枠でのサイドFIREも可能だということがいえるでしょう。

4%ルールの穴

今回は4%ルールで計算していますが、このルールには穴があります。

それは生活費を一定で計算しているということです。

子供がいる家庭の生活費は、子供の教育費がかかる40~50代が最も出費が高く、そこから年齢を重ねるごとに減少する傾向にあります。

もし、まだ子供が小さい家庭であれば、今後生活費が増える可能性があるのでそれを踏まえて目標資産の設定をした方が安心できるでしょう。

反対に生活費のピークを越えたという場合は、目標資産も少し低めに設定しても良いかもしれません。

サイドFIREに向けた考え方

  1. 資産形成の基本は節約と収入アップ
    • 節約は家計簿をつけるところから始めましょう
    • 収入アップは副業をオススメします!資産形成中に稼いだお金をそのまま投資に回すことができ、サイドFIRE達成後にはその収入で生活できます
  2. 無理のない範囲で投資
    • 投資は余剰金で行うことが基本です
  3. サイドFIREは手段と考える
    • 『いつでも仕事を辞められるだけの資産と心の余裕がある状態』であれば、仕事を続けることも選べます
    • サイドFIREすることで得た自由な時間をどう使うのかを考えて資産形成を進めましょう

まとめ

いかがでしたか?サイドFIREを目指せると思った人もいるのではないでしょうか。

是非NISAを活用して経済的自立を目指しましょう!

あめ・しずく
あめ・しずく

我が家もサイドFIREに向けて自分のペースで資産形成しているよ。もし興味のある人は我が家の資産状況なども公開しているので見ていってね

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