
NISAって本当にやって大丈夫なの?

投資は損するかもしれないんだからギャンブルでしょ?
NISAや投資のことをネットで調べていると、こういったネガティブな発言を見ることがあります。同じような不安を抱えている人もいると思うので、いくつかピックアップして掘り下げていきます。
【Q】NISAはデメリットしかない?
【A】大きなメリットがあります
まず、NISAには投資の利益にかかる税金(約2割)が非課税になるという最大のメリットがあります。初心者がこれから資産形成を始めるのに理想的な制度なのです。
次にNISAのデメリットをあげてみます。
- 非課税枠に上限がある
- 買付可能額に上限があります。1人につき1800万円で年間360万円までとなります。
- 損益通算ができない
- 損益通算とは、投資で発生した利益と損失を相殺して最終的な課税額を減らす仕組みです。例えば、NISA口座で損失が発生した場合でも他の口座との損益通算を行うことはできません。
- 繰越控除ができない
- 繰越控除とは、損益通算で相殺しきれなかった損失を最大3年間繰り越しすることができる仕組みです。NISA口座では繰越控除も行うことはできません。
- 投資できる商品が限られる
- つみたて投資枠と成長投資枠、証券会社によって扱っている商品が異なります。
どれも投資を非課税で行うことができるというメリットに対しての制限です。
デメリットしかないからNISAはやらないほうが良いというのは完全な間違いです。デメリットを理解したうえでNISAを活用しましょう。
【Q】投資ってギャンブルでしょ?
【A】投資はギャンブルではありません
投資は企業の成長や経済の発展に基づいており、リスクを管理しながら長期的な資産形成を目指すことができます。
短期的な価格差を利用して利益を追求する方法もありますがそれは投資ではなく投機といいます。投機はよりリスクを負うことになるためギャンブル的になりやすいでしょう。
株価は最高値を更新する
例えばアメリカの代表的な株価指数であるダウ平均株価は、算出開始されてから130年以上もの間右肩上がりで推移しています。途中で下落したとしても長期的には必ず上昇して、最高値を更新し続けているのです。ダウ平均株価だけではなく世界中の多くの株式市場が長期的に見てプラスに推移しています。
【Q】投資はリスクが大きすぎるのでは?
【A】運用方法によってリスクを抑えることができます
投資には株式や債券や不動産といった様々な投資対象があります。投資する対象によってリスクを抑えることができます。例えば債券は、リスクが低く元本割れしにくいですが、リターンも少ないという特徴があります。
リスクを抑えてリターンを得るには投資信託のインデックスファンドで運用することが一般的です。
年金も投資
我々が老後に給付される年金もその一部は投資によって積み立てされています。運用利回りがマイナスになっている年もありますが、運用開始してからの累積ではプラスの収益になっています。積立のアセットアロケーションは国内株式、国内債券、外国株式、外国債券が25%ずつで構成され、リスクを抑えたバランス型です。
【Q】貯金があれば安心でしょ?
【A】貯金にもリスクが存在します
確かに貯金は減ることが無いため安全資産と言われています。しかし貯金にも間接的なリスクが存在しています。それがインフレです。
国際通貨基金によると2024年の日本の物価上昇率は+2.23%で、2029年までは約2%で推移していくと予想されています。
仮に5年後に10%物価が上昇していたとすると、100万円のものが110万円になります。それに対して、銀行に貯金していた100万円は5年後も100万円のままです。金利を入れても110万円には届かないでしょう。
つまり、今は100万円で買えるものが5年後には同じ金額では買えなくなり、実質的にお金の価値が下がっていることになるのです。
まとめ
今回は投資に対してネガティブな疑問を集めてみました。
投資についての知識を得ることで、ようやく投資をするかどうかの判断ができると思います。少しでも不安を取り除く材料になれば嬉しいです。
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