NISAってどれくらいの人がやってるの?日本とアメリカの資産構成も比較!

新NISA

2014年1月からNISAが始まり、2024年1月から新NISAが開始されました。既にNISA開始から10年以上経過しているいま、どれくらいの人が活用しているのかをデータで見てみましょう。

NISA口座開設数

(単位:万口座)2023年12月末時点2024年3月末時点2024年6月末時点2024年9月末時点
口座開設数2,1252,3202,4252509
前月からの増加数19510583

2023年12月末~2024年9月末で約384万口座増加しています。

2024年9月末時点での口座数は約2509万口座でした。

次に、口座数の推移と増加数についてみてみます。

口座数の推移

NISA口座は年々開設していることが分かります。そして、増加数(1年間で開設された数)は2024年が最も多く約380万口座増加しており、新NISAが開始されたことをきっかけに口座を作る人が急増していると考えられます。しかも、2024年は9月までのデータですので12月までにまだまだ伸びる可能性があります。

年代別口座数

NISAは18歳以上が対象なので10代が最も少なく、30代~50代が最も多くなっています。

これを日本の人口と比較するとどうなるでしょうか?(2025年1月時点)

30代の割合が最も高く、続いて40代50代と続きます。20~60代の現役で働く世代だとどの年代でも20%を上回っています。

日本の人口は約1億2千万人で、そのうち20歳以上の人口は1億436万人です。

20歳以上の場合、口座開設数は約2496万口座であり約4人に1人という割合です。

そして、年代別でみると30代が最も多く3人に1人がNISA口座を開設しているということになります。

家計の金融資産構成を海外と日本を比較

日本のNISAの状況を見てきました。「NISA口座開設=投資をしている」とはなりませんが、1つの目安にはなるかと思います。

次は日本と海外の家計の金融資産構成を見てみます。(2024年第3四半期)

まずこの表を見たときに目につくのが、日本の現金・預金割合の高さです。一番左の青い部分が現金・預金になりますが、日本は50%を超えています。それに対してアメリカは10%強で、ユーロエリアは35%弱くらいです。

投資割合はどうでしょうか。債券(濃いオレンジ)、投資信託(灰色)、株式等(薄いオレンジ)を合算してみてみます。日本は3つあわせて20%程、アメリカは60%弱、ユーロエリアは35%くらいとなっています。

その他の保険・年金等はあまり差はありません。

アメリカは資産の多くを投資に回していることがよくわかります。アメリカでは金融リテラシーの向上に力を入れており、ほとんどの州で経済の教育を行っているようです。こういった背景もあり、現金はあまり持たずに資産は投資に回すというのが当たり前なのでしょうか。

反対に日本は資産の多くを現金で持っています。もしかすると日本は「投資はギャンブル」「お金は働いて稼ぐもの」という意識が深く根付いているのかもしれません。

まとめ

NISA口座数は年々増加しており、日本でも投資への関心が高まっていることが分かります。しかし、依然として日本の家計資産は現金・預金の割合が高く、アメリカやユーロエリアに比べて投資への積極性は低い状況です。

NISAの活用が進むことで、日本でも資産形成の多様化が期待されます。これからの時代、現金だけでなく投資を取り入れた資産運用が重要になりそうです。

参考データ

日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況(2024年9月末時点)」

NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査結果について | 日本証券業協会

総務省統計局「人口推計(2025年(令和7年)1月概算値)」

統計局ホームページ/人口推計(2024年(令和6年)8月確定値、2025年(令和7年)1月概算値) (2025年1月20日公表)
各月1日現在の日本の人口について、最新の推計結果を掲載しています。

日本銀行「資金循環(日米欧比較)」

資金循環 : 日本銀行 Bank of Japan

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