【FIREとは?】自由な生活を目指すライフスタイルとサイドFIREの魅力

FIRE

FIREの基本的な意味

FIREは、”Financial Independence, Retire Early”(経済的自立と早期退職)の略です。
「十分な資産を築いて、働かなくても生活できる状態」を目指すライフスタイルで、以下の2つが柱となります。

  • FI(経済的自立): 資産収入だけで生活費をまかなうこと。
  • RE(早期退職): 仕事を辞めて、自分の自由な時間を楽しむこと。

FIREの5つのタイプ

FIREにはさまざまなタイプがあり、自分の目標や生活スタイルに合った方法を選ぶことができます。

  1. Lean FIRE(リーンFIRE)
    必要最低限の生活費でFIREを目指すスタイル。支出を大幅に削減して達成を早めます。
  2. Fat FIRE(ファットFIRE)
    余裕のある生活を維持しながらFIREを目指すスタイル。資産目標が高いため、時間がかかることも。
  3. Barista FIRE(バリスタFIRE)
    資産収入を補完するために、アルバイトや副業などで生活費の一部を稼ぐスタイル。
  4. Coast FIRE(コーストFIRE)
    若い頃に老後資産を積み上げ、その後は資産運用の成長に任せて働き続けるスタイル。老後資産を確保することで、毎月の給料を使いきることもできる。
  5. Side FIRE(サイドFIRE)
    資産収入で生活費の一部をカバーしつつ、好きな仕事や副業で残りを補うスタイル。

サイドFIREとバリスタFIREの違い

この2つは似ていますが特徴が異なることがあるので、目安としてまとめてみました。

特徴サイドFIREバリスタFIRE
目的資産収入で生活費の一部をカバーしつつ、自由な働き方を選ぶ。資産収入を補完するために、アルバイトや副業で生活費の一部を稼ぐ。
働き方自分の興味やペースで仕事を選び、働く量は自由に調整可能。主に低ストレスの仕事で働き、安定収入を得ることを重視。
資産額の目安生活費の50~70%を資産収入でまかなえる程度の資産が必要。生活費の一部(20~40%程度)を資産収入でまかなえる資産で十分。
自由度収入源が複数(資産運用+働く収入)あるため、働く時間や内容を自由に選びやすい。働くことが前提になるため、収入面での自由度はやや低いが、ストレスの少ない仕事が選ばれる傾向。
目指しやすさ必要な資産額が完全FIREより少なく、働く時間も減るため、バランスが取りやすい。必要資産が少なく、低リスクでスタートできるため、初心者でも目指しやすい。
リスク資産収入の割合が高いため、投資の運用状況が生活に影響を与える可能性がある。働く収入が生活の一部を支えるため、資産運用リスクは比較的低い。

サイドFIREの魅力

サイドFIREは、FIREより少ない資産で達成できるため、多くの人にとって実現可能な選択肢です。また、自由に働き方を選択できる点も大きな魅力となります。

  • 現実的な目標設定
    完全FIREより必要な資産額が少ないため、早い段階で自由な働き方を実現できる。
  • 精神的な安定
    資産収入が生活費の一部をカバーするため、経済的な不安が軽減される。
  • 自由な働き方
    好きな仕事や副業を選び、生活費を補いながら自分のペースで働ける。
あめ
あめ

我が家はサイドFIREを目標に資産形成をしているよ


サイドFIREを達成するための3つのステップ

ステップ1: 支出の最適化

サイドFIREを目指すには、生活費の削減が第一歩です。生活費を抑えることで必要資産額が減り、目標達成が近づきます。

毎月の支出把握していますか?まだの方はこの機会にやってみてください。削減できる支出が必ずあるはずです。

具体例:

  • サブスク解約:月5,000円削減
  • 格安スマホへの変更:月4,000円削減
  • 外食頻度を調整:月1万円削減

削減したお金をそのまま投資に回すことで、資産形成が加速します。


ステップ2: 収入の増加と副業

収入を増やし、投資に回せる資金を確保します。副業を活用することで、生活費を補いながら自由な働き方も選べます。

具体例:

  • 本業: スキルアップで昇給(月収+2.5万円)
  • 副業: YouTubeやフリマアプリで月2万円の収益を確保
  • 転職: 収入アップ

収入アップと簡単に書きましたが「それができたら苦労はしない」と思った人も多いでしょう。

私が個人的におすすめしたいのは副業です。副業であれば、時間を使うほど稼ぐチャンスがあり、今の収入にプラスして稼ぐことができます。そして、うまくいった場合はサイドFIRE達成後もその副業をそのまま継続できます。

副業禁止の会社も多くあると思いますが、うまくやる…というのも1つの手です!


ステップ3: 資産運用で収入を補完

必要資産の計算

削減した支出と増加した収入を、S&P500や全世界株式(オルカン)などで運用します。サイドFIREでは、資産収入で生活費の一部を補うことを目指します。

では、具体的に4%ルールを用いて考えていきます。

4%ルールとは、年間生活費の25倍の資産を用意すれば、その資産を4%ずつ毎年取り崩しても長期間生活できるという考え方です。

このルールは、過去の投資データに基づき、資産が尽きるリスクを最小限に抑える取り崩し率として提唱されています。ただし、投資環境や生活スタイルによって調整が必要な場合もあります。

計算例:

生活費が月20万円、投資とは別で月10万円稼ぐ場合
年間生活費240万 ー 年間収入120万 = 残りの生活費120万
残りの生活費120万 ÷ 0.04(4%ルール) = 必要資産額3000万

生活費が月30万円、投資とは別で月10万円稼ぐ場合
年間生活費360万 ー 年間収入120万 = 残りの生活費240万
残りの生活費240万 ÷ 0.04(4%ルール) = 必要資産額6000万

※ただし、インフレ率は考慮していないので実際にはこれより多く必要になる可能性があります。インフレ率は2029年頃までは年2%程で推移すると予想されています。

自分の生活費や目標とする収入を当てはめて必要な資産額を計算してみましょう!

達成期間の計算

必要資産が分かったところで、次はその資産をためるにはどのくらいの期間かかるのかを計算しましょう。

FV : 将来の資産額
PMT: 毎月の積立額
r : 月利
n : 積立期間(月数)

上記の式で求めることもできますが、シミュレーターを使用すれば簡単に求められるので参考に金融庁の公式HPリンクを張っておきます。

シミュレーター計算結果(年利は6%で計算)

①必要資産額3000万を毎月10万積み立てた場合
約15年4か月

必要資産額3000万を毎月10万積み立て + 初期に500万投資した場合
約11年9か月

まとめ

サイドFIREは、支出を減らす収入を増やす資産運用で補完するというSTEPで考えることでより達成までの道のりが明確になります。

サイドFIREの考え方
  • STEP1
    支出を減らす

    生活費を把握、余計な支出を削減

  • STEP2
    収入を増やす

    本業スキルアップ、副業を始める、転職する

  • STEP3
    資産運用で補完

    4%ルールから必要資産の計算、シミュレーターを用いて達成期間を計算

自分にあったスタイルで目標を決めて資産運用を進めていきましょう!

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