投資信託（とうししんたく）は、多くの投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、その資金をプロの運用会社が株式や債券などに投資して運用する仕組みです。少額から始めることができ、初心者でも手軽に投資を始められるため、近年人気が高まっています。
投資信託の仕組み
投資信託は、以下の4つのプレイヤーによって成り立っています：
- 投資家
- 投資信託を購入してお金を出資します。
- 販売会社
- 証券会社や銀行など、投資信託を販売する役割を担います。購入や手続きの窓口となります。
- 運用会社
- 商品を企画して、販売会社を通じて多くの投資家から資金を集めます。資金を管理している受託会社に運用指図をします。
- 信託銀行
- 預かった資産を管理します。運用会社からの指図に従って株式や債券を売買しお金の動きを記録します。
- 投資家が販売会社を通じて投資信託を購入
- 集められた資金は信託銀行に預けられ、運用会社が運用方針に基づいて投資指示を出す
- 信託銀行が資産を管理し、運用会社の指示に基づいて株式や債券などの売買を実行
- 運用成果は投資家に還元
この仕組みによって、個人投資家でもプロの運用を活用しながら資産形成を行うことができます。
投資信託のメリット
- 分散投資ができる
- 多くの株式や債券等を組み合わせた様々な商品があり、リスク分散が可能です。
- 専門家が運用する
- 自分で銘柄を選ぶ必要がなく、運用のプロに任せられるので初心者向けです。
- 少額から始められる
- 少額から購入できるため、手軽に始められます。
- 品揃えが豊富
- 販売会社や運用方針によって、品揃えが非常に多彩です。自分の投資スタイルにあったものを選ぶことができます。
投資信託のデメリット
- 手数料がかかる
- 購入時手数料、信託報酬（運用管理費用）、信託財産留保額などが発生します。運用している限り発生するので、低コスト商品を選択することが大切です。
- 元本保証がない
- 投資信託の価格（基準価額）は市場の動きに影響を受けるため、損をする可能性もあります。
- 運用がプロ任せ
- 自分で運用内容をコントロールできない点がデメリットと感じる人もいます。
投資信託の商品例
- eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）
- 全世界の株式市場に分散投資ができる低コストなインデックス型ファンド。
- eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）
- 米国の代表的な株価指数S&P500に連動するインデックス型ファンド。
- SBI・米国高配当株式インデックス・ファンド
- 米国の高配当株式市場に投資する商品。
- ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
- 米国のハイテク企業を中心としたNASDAQ100指数に連動するインデックス型ファンド。
- 大和アセットマネジメント FANG+インデックス
- Facebook、Amazon、Netflix、Googleなどの主要ハイテク企業に特化したファンド。
- eMAXIS Slim 国内株式（TOPIX）
- 日本の株式市場全体（TOPIX）に連動する低コストなインデックス型ファンド。
まとめ
投資信託は、少額からプロに運用を任せて分散投資を実現できる便利な投資商品です。運用手数料が継続してかかるため、低コストの商品を選ぶことが重要です。
NISAでも購入することができ、これから始める初心者はまず投資信託を選択することをオススメします。
投資信託の中でどの商品が良いかわからない場合は、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）やeMAXIS Slim 米国株式（S&P500）をオススメします。
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」として謳っており、低コストを実現していて非常に人気の高い商品です。
これから投資を始める方にとって、投資信託は良いスタート地点になるでしょう。ぜひ一歩踏み出してみてください！
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